ベビースイミング通信VOI.25 ではひび割れのツボのお話を紹介させていただきました。
今回は、「いい子ってどんな子?」をご紹介します。
「いい子ってどんな子?」
ジーン・モデシット文 ロビン・スポワート絵 もき かずこ訳
「ねぇ、お母さん、いい子ってどんな子?」
うさぎのバニーぼうやが尋ねました。
「絶対泣かないのが良い子なの?」
「僕、泣かないようにしたほうがいい?」
お母さんは答えました。
「泣いたっていいのよ。でもね、バニーが泣いているとなんだかお母さんまで悲しくなるわ」
「じゃぁ、いい子ってつよい子のこと?」
「何も怖がらないつよい子になって欲しい?」
「まぁ、バニーたら。」
「怖いものがない人なんているかしら?」
「おこりんぼはいい子じゃないよね?」
「プンプン怒っている僕なんかお母さん嫌いでしょ?」
「とんでもない。プンプン怒っている時もニコニコ笑っている時も
お母さんはバニーが大好きよ。」
「でも、僕が馬鹿なことばかりしていると、お母さん嫌になっちゃうよね。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
びっくりするようなお馬鹿さんでも?
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それじゃあ、僕がもっと可愛い子ならお母さん、嬉しかった?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「じゃぁ、お母さんは僕がどんな子だったら1番嬉しい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
貴方だったら、子どもの質問に対してどのように答えますか?「・・・・・・・・・・・・・」の部分に言葉を入れてください。
こどもだって、いろいろな不安を抱えて毎日を生きているのだと思います。
様々な問題を抱えた現代社会の中に生まれてきた子どもたちは、大きな不安を抱えることも多いかもしれません。
そんな時、子どもの周りに、お母さんでも、お父さんでも、おばあさんでもおじいさんでも先生でも、その子を丸ごと受け入れて、うんと愛してくれる人がいたらどんなに良いでしょうか?
この絵本に出てくるうさぎのお母さんみたいな人がそばにいれば、子どもはどんなに安心するでしょうか・