よくある質問

一般の方

中耳炎は、成長途中の乳児や子どもの耳管(じかん)が未発達で十分な長さがなく、また角度も水平に近く細菌などが、侵入しやすい為だと考えられています。 このため、風邪をひき、鼻や喉(のど)に炎症が起こったときなどは、スイミングをしている、していないにかかわらず、中耳炎にかかりやすいのです。

予防 ベビースイミングに入るときは検温することが大切です。鼻水が続く場合、耳鼻科に行って中耳を見ていただくことをお勧めします。風邪の後は病気を直し、潜りを控えてください。
中耳炎の一種で慢性的になりやすい中耳炎があります。それは、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)中耳腔に滲出液が溜りますが、耳痛や発熱などの症状がありません。そのため発見が遅れ慢性化する可能性が高いのです。長い間放置すると、難聴になっていく場合があります。

原因と対策 原因は急性中耳炎を完治しなかったこと。アデノイドや扁桃腺が大きかったり、アレルギー性鼻炎で鼻水が続いていることなど考えられています。
このような場合は、耳鼻科で検診してください。
原因と考えられる症状を直してください。中耳に、プールの水がたまるわけではありません。

この「塩素」、何のためにプールの水に入れているのでしょう?
答えは、プール水の消毒のためです。
「塩素」には、プールで伝染する疾病の原因となる細菌やウイルスを死滅させる働きがあるのです。ニオイや肌が荒れるなどと嫌われることもありますが、「塩素」は衛生上とても重要な働きをしているのです。
ご存知のように水道水の中にも「塩素」が入っています。

約1倍です。
プール水と水道水には、ほぼ同じ量の「塩素」(カルキ)が含まれています。
プール水には、かなりの濃度の「塩素」が使用されているのではと思われがちですが、その濃度は0.4~1.0ミリグラム/リットルであり、みなさんが現在家庭で使用されている水道水の塩素濃度とほぼ同じです。病気には主に、細菌性疾患、ウイルス性疾患があります。
「塩素」(カルキ)とは塩素系消毒剤のことであり、その有効殺菌成分である残留塩素について濃度の基準が法的に定められています。プールの水の遊離残留塩素は、0.4ミリグラム/リットル以上であることまた、1.0ミリグラム/リットル以下であることが望ましいとされています
屋内の温水プールでは蒸発した「塩素」が屋外へ逃げにくく、より「塩素」の臭いを感じることが多いようですが、プール水中の「塩素」濃度は、屋内も屋外も変わりありません。
プール水に0.4~1.0 ミリグラム/リットルの残留塩素が存在していれば、プール水が原因となる疾病については心配する必要はありません。

商業施設のプールでは、水質に気を使っているところが多くなってきました。遊離残留塩素は法的に決められていますが、残留塩素との化合物を少なくしたり、オゾン装置を設置したりして水の活性化に力を入れています。塩素の弊害はあまり心配しなくともよいと思います。
個人差がありますので何とも言えませんが、私の経験(34年)では、アトピーが良くなっていく赤ちゃんがいます。その理由は、水温が一年中、32℃~33℃で行っていると、赤ちゃん自身がプールで動いているということです。そして循環機能が良くなり、新陳代謝を促進させているからです。
またスキンシップは、アトピーに良い効果があるということ。水中運動は、水と皮膚の摩擦が乾布摩擦の役目をし、皮膚に適度の刺激を与え、丈夫になるようです。塩素の害より、循環機能の向上が高いようです。しかし、個人差がありますので悪化する場合は、中止してください。

プールは健康な赤ちゃんの集まりなので、感染症にかかる割合は、少ないと思います。
人ごみに連れ出すということは、メリットとデメリットがあります。
無菌状態でベビースイミングを行う事はできません。
プールでかかり易い感染症は、水いぼというのがあります。いぼの中に水がたまるので水いぼといいます。プールだから水いぼというのではありません。プールの水の中では感染しません。
体操の時間とか、共同で使う用具などから移るのです。これもクラブ側で、色々対処していますので、最近は少なくなりました。
アトピー性皮膚炎のお子さんは、皮膚にきずがありますから、皮膚の感染症にかかり易いです。あせもや虫刺されから、とびひに感染する場合もあります。
このような皮膚病は、プールだけでなく接触感染ですので保育園、公園でも感染します。
また、塩素にアレルギーを持っている赤ちゃんが、プールサイドにいるだけで目が真っ赤に充血してしまう事もあります。このようなあかちゃんは今までに一人いらっしゃいました。
もちろんベビースイミングはお勧めはしませんでした。親子で心身とも健康になるような、ベビースイミングを始められて見て下さい。

水中毒は、水を飲み過ぎると、赤ちゃんは腎臓機能がまだまだ未熟なため、血中の塩分(ナトリウム)濃度が極度に低くなって、脳が一時膨張し、覚醒水準を下げることにより起こります。
これは無気力な状態から失神、こん睡へと進行します。このとき発作が起こることもあります。
適切な処置をほどこし、発作、嘔吐、筋肉のけいれん。ひきつけ、失神などがあり
窒息中に長期的な酸素不足がない限り症状は良くなります。
対策 赤ちゃんは口の中に入ったものは飲み込むという嚥下反射があります。口の中に水を入れないようにすればよいのです。
顔付けの前に口を閉じ息を止めることを、繰り返し繰り返し、お母さんが見せて学習させます。赤ちゃんは模倣動作で学習します。潜るようになったとき、赤ちゃんが水を飲んでいるかどうか確認してください。
写真を見てください。8ヵ月の赤ちゃんもママの真似をします。

  

 

2歳近くなるとほっぺを膨らませて息止めします。

 

保護者と一緒が良いです。こんな小さな赤ちゃんと一緒に楽しみを共有し共感出来る時間が持てるのです。日頃の家事を忘れ、わが子だけを見つめ、親が指導役になって、親子でコミュニケーションをとりながら、子どもが持つ能力を自然に引き出していく素晴らしい時間です。親の泳力が必要なものはありません。ただし親の水に対する恐怖心は子どもに伝わってしまいますから要注意。

 

0歳から6歳までの体育スポーツは知的発達と深い関係があります。それは、運動神経は感覚神経と共に脳中枢神経でつながり、両神経の発達が脳中枢の発達を促すからです。しかも、生後3年間は、その脳中枢の発達が著しく高く、6歳までには、ほぼ大人の90%に達すると言われています。
この脳の発達の凄まじい時期に、どの様に育てる事が脳の発達に良い影響を与えるか考えなければなりません。
ベビースイミングにおいて、手、足をバランス良く動かして息継ぎをしながら泳ぐ事は、神経を複雑にコーディネイトし、神経系の発達を促進させます。
ここで大切な事は、楽しく行う事です。楽しく行う事により脳内に、アドレナリンの分泌を促し、脳内に相乗効果をもたらします。
それは、無限の可能性を意味するものです。
また、身体を動かす快感は、一生の財産となります。私たちの体は60兆の細胞から成り立ち、それぞれ核を持ち運動しています。すなわち身体の健康は運動することから始まります。動く事は、健康を維持する事なのです。

参加者の方

顔は神経が沢山集まっている所で、水をかけたり、もぐったりする不快が他の場所より強いのです。しかも呼吸が上手に取れないまま顔をつけてしまうと、口、鼻に水が入り痛く、不快感がより増えてしまします。
また、心の発達段階で2歳前後は自我が芽生え、これから自我形成に入っていくわけです。初めて母親に自分の意思を伝えているのですから、受け止めてあげてください。
まず、「プール嫌い」の原因は顔付けだと思います。顔付けは暫らく中止した方が良いと思います。それをお母さんの口からはっきりとお子さんに伝えてあげましょう。「顔付けは怖かったね。もうしないよ」など。お母さんに受け止めてもらう事により心が安定します。
しばらくして、様子を見て泣かなくなったら、息止めやぶくぶく泡ふきなどお母さんがやって見せてあげてください。ベビースイミングの体育的効果は、もぐる事だけではありません。水中で水平体位になって手足を動かしたり、前進したりすることは、乳児期特有の代謝が少ない運動になります。その上、循環機能を助長し、内臓器官の発達を促進させます。
水は本来、子供にとって大好きな遊び道具です。
好きな事を沢山し、嫌いなものは基本だけにする(自分で顔を洗ったり)。そのうち自分から飛び込んでみたり、潜ったりして 遊びだします。お母さんは、お子さんの「心」を受け止め、信じる事と待つことです。
焦らず、比べず、諦めず、楽しい事を沢山してあげる、これをモットーにして是非、ベビースイミングを続けてあげてください。
強制は反抗になるだけです。自発性と自発性抑制力(自分から感情をコントロールすること)を育んであげてください。2才の子供でも挑戦する心や満足する心、達成感が分かるのです。
性格育成の大事な時期です。
お子さんとお母さん・インストラクターとの信頼関係を築くことは、お子さんの将来に大変重要なことなのです。
今、泳げなくとも・水に顔をつけられなくとも、たいした問題ではありません。
お子さんは、お母さんにとっても・インストラクターにとっても、とてもとても大切な、子どもなのです。それでもインストラクターがお母様のご希望を受け入れないで、強要するようでしたらお母様は、よくお考えになられると良いと思います。

お母様のご心配は良くわかります。このようにして泣いたりして悩んでいるお母様が多いようです。考えられる理由を後で述べますが、まず、お子様の不安をお母様が受け止めることです。これは、「他の子は楽しそうにしているのになぜ、あなたは出来ないの?」という気持ちが少しでもありますと、お母様との信頼関係は成り立ちません。ですから「あなたは何か不安であるのね、でもお母さんと一緒だから大丈夫ですよ、お母さんと一緒に楽しんでみようね」と言って伝えてあげてください。不安を受け止めてあげてください。
一般的に考えられる主な理由は
1. 家庭のお風呂と違い広く足がつかない
2. 大勢の人達がいる。音が騒がしい。
3. 水温が不快である。
4. 指導上の問題などです
お母さんはどのような理由だと思いますか。また、抱っこされていれば安心しているようでしたら、抱っこしながらお子様の好きな歌を歌ってあげる。決して離そうとしないでしっかり抱いてあげて下さい。お母さんの気持ちが伝わり、不安が少しずつ消えてくると自分の方から他のものに興味を示すようになり、お母さんから離れていきます。焦らず、比べず、諦めず、が大切です。泣いて嫌がることはしない。無理に突き放さない。水温が低いと思われたら厚手の水着を着用させ、短時間、20~30分にしましょう。

水慣れには個人差があります。子育ては焦らず・比べず・あきらめずです。
「いい子が危ない」という言葉をご存知でしょうか。
年齢の低いうちは、大人からの強い抑圧に抵抗も出来ないまま、従順に育ってきた子どもがある日突然切れてしまい、暴力をふるうようになったり、内向的になり、うつ病になったり、精神科に通う子ども達がいる事をご存知ですか。
私達のプログラムは、個々のメニューがあり、お母さんが先生になってお子さんの好きな教程を見つけ出し、それをたくさん楽しく行い上手にする方法です。顔付けやもぐりは、息止めが確認できてから行います。一度行ってみて、泣いたり怖がっていたら中止します。その後、楽しいことをたくさんして、プールの中で積極的に動き回り表情が生き生きと自信に満ちてきた頃、子どもにもぐって見せ、もぐることをつげ息止めを確認してもぐらせます。そして、水を飲んでいるか鼻に入っていないか、必ず確認します。水が顔にかかる不快感だけで嫌がっている場合いは段々慣れていきますが、飲んでいるときは中止しなければいけません。鼻に入ったときは大人でもとても痛くつらいです。慣れさせる事も必要なときもありますが、泣く原因を追求せずに、また、自分の指導力の未熟さを子どもに押し付ける事は、絶対に許されることではありません。息止めが出来ず苦しい思いをしている場合に、今に慣れるということはありません。基本に戻るべきで、もぐりは中止すべきです。
子どもの自発性の抑制力を信じて待ってあげましょう。楽しいことがたくさん増えてくると、「私も潜ってみようかな」と思うようになるのです。その時の勇気決断力にコーチの私がビックリさせられます。同時に指導者としての喜びを頂き、子どもに感謝する気持ちがあふれ出てきます。ともに生かされているという実感です。
子どもに勇気を与えるものは「愛されているという実感・安心感です」。そしてそれはお母さん自身の安心感から出てくるものです。指導者は父母に対して、焦らせないプロセスを同じクラスの中に手本となる子どもを、持つことです。親子でニコニコ笑顔が自然に出ることが目標です。 2歳中ごろになると、プールの底迄自発的に潜ったり、イルカやペンギンになった気持ちで、浮き具などつけずに泳ぐ様になります。

一般的に2歳6ヶ月から3歳3ヶ月の間にキンダーに移行しますが、2歳代の場合特殊なケース(出産など)で、3歳になってからの方がスムースです。
母親と早く離した方が、自立心がつくとか、社会性・協調性が付くなどということはありません。
そんなに焦って何するの?子どもの心に安心感が定着すると、親と子と基本的信頼関係が築かれ、それから 自律への道を歩み始めていくものです。
この年齢の時期は、基本的信頼関係が一番重要で、お母さんお父さんに愛されていると言う実感、そして周りの人からも祝福されていることをしっかりと心に刻んでもらわなければいけません。
自我形成の第一歩が始まりかけている時期です。
子どもの心に安心感が芽生えると、自然とお母さんから離れていきます。
「一人で出来るよ」というように離れていきます。
心理面での自律の第一歩は、3歳前後になると
(1)他からの独立
(2)内部コントロール(自発性抑制力・トイレトレーニング)
に目覚めてくるからです。その時期までに必要なことは、親との基本的信頼関係です。私はすべてのものから愛されているという実感です。
お子さんに合わせた幼児コースへの移行を、検討していただけるように、クラブにお願いしたらいかがでしょうか。

プレゼントと言う言葉には「贈り物」と言う意味の他に「今を大切に生きる」と言う意味もあります。先の心配などしないで、お子様の気持ちを大切にしたらいかがですか。
お子様も水が怖いわけでは有りません。その方法に合わなかったまでの事です。
このサインを「お母様が受け止めてくださったら」この喜びのほうがどんなに貴重な体験だったことか計り知れません。
私が言うのもおかしなことですが、ベビースイミングなどしなくても立派に成長します。焦らず・比べず・諦めず「待つ」待っても無駄なことがある、待っても空しいこともある、それでも私は待ってみる。
相田みつを

このQ&Aに対して返信がありました
質問に対して答えを頂き、色々考えさせられ、スイミングだけでなく子育て全体に対してもアドバイスいただいたように感じました。結局、今回は辞めて、もう少し大きくなったらまた考えようと思います。
辞めてしまってからは、とっても気が楽になりました。退会届を出しに行った時もすごく泣いて大変でした。
やはり毎日を楽しく過ごした方がいいですよね。来年の夏はまた楽しい思いができるように、プールに連れていってあげたいと思います。
気が楽になられてよかったですね。お母様の心の落ち着きが、お子様にとって、何よりも変えがたい心の栄養素です。水なれはお風呂で楽しくしてみてはいかがですか。 お風呂は体を洗う場所だけではなく、 水をおもちゃにしていろいろ遊んでみてはいかがでしょうか。
お顔はタオルで拭くのではなく、お母様がいないないバーをして見せて、お子様ご自身で真似出来るようになりますと、顔にしぶきがかかる不快感がなくなってきます。水は心のふるさとです。
時間をかけて楽しく遊び、その後でお母さんがほっぺを大きく膨らませ、顔を水につけ水から顔を出してから口をパッと開けます。だるまさんのにらっめっこの歌などで行うと楽しくできます。
これを楽しそうに何回も繰り返して行っているうちに、お子さんもまねをするようになって、潜れるようになるのです。決して強制せず、ひたすらお母さんは楽しく潜ることなのです。
顔をつけなくとも、魚やイルカやアザラシのたまちゃんになったりして、空想の世界に2人で飛び込んでください。そのうち自然に顔を水につけるようになります。 顔に水がかかる不快感がなくなれば、シャワーも浴びれるようになりますし、年齢がすこし高くなってから水泳を始められても心配はありません。
水を嫌いにさせないように、水は人間の心のふるさと、心地よい物であってほしいと願っています。

お母さんは、ほっぺを膨らませ息を止め、顔を水につけます。これを赤ちゃんに繰り返し繰り返し見せます。そして、赤ちゃんを抱っこして、水面近くの小さな上下動を行います。その時、赤ちゃんの顎が水面に届く様に行い、口を閉じ息止めをしているかの確認をします。確認が出来たら潜りますよ[アッププ]などの号令を掛けながら、額で水面を切るようにして潜ります。その後、水を飲んでいないか、鼻で水を吸っていないか確認をします。泣いた場合はしばらく潜りを中止します。
潜りは、この練習だけで出来る様になるのではありません。他の楽しい水慣れをして行く中で、やってみようという意欲がわいてくるのです。焦らないでください。強制は暴力です。
赤ちゃんが習得する過程は、Aが出来たらB、BからCと階段式にステップアップするのではなく、キックをしたり、壁けりをしたり、滑り台をしたり、飛び込んだり、色々な事を楽しみながら行っていく中で、もぐりもマスターするのです。子どもの発達は、らせん階段のようです。運動能力をマスターしていくのも、らせん階段を上るように習得して行きます。

指導者の方

ベビースイミングに対してのクラブの方向性がないということは、本当にお困りのことだと思います。
スイミングのインストラクターは、社会体育の指導者で教育者だと私は思います。 
会費を頂いて指導することはプロです。プロとは何でしょうか?
見よう見まねの事を行うことは事故にもつながりますし、指導者の立場としても、意義・目的が明確でない事は、子供と接する楽しみや、意欲も半減する事だと思います。
あなたが悩まれていることは当然で、勉強の必要性を感じられ、質問してくださったのだと嬉しく思います。
疑問も持たずに私は指導者ですと言って、自分の考えを押し付けて指導している方が多いです。
その結果、親子で悩まれ、メールをくださる親御さんが大変、多いです。
発達段階の赤ちゃん・子どもたちとのかかわりは、単にお稽古事では済まされないと思いますので、色々な角度からの勉強をして頂きたいと思います。

6ヶ月の赤ちゃんと1歳を過ぎた子ども。
ベビースイミングは、3歳までが対象です。発育発達の差が大きい時期の子どもを、一緒のカリキュラム内容で行う事が異常です。
あなたも、楽しむことなど出来ないのではないかと感じていらっしゃるのですね?
それを解決するためには、まずは、発育発達や心理・生理・赤ちゃんの病気等の勉強をしなければいけないと思います。
その上で年齢にあった水中運動はどのようなものか?、それを行うリズムは?頻度は?時間は?水温は?など・・・月年齢別のカリキュラムが出来たら、標準化させて実際のスクーリングの流れを設定します。あくまでも画一指導でなく、個々のお母さんが先生になった指導が望ましいと思います。
母親の競争意識ですが、stepカードを使用するしないに関わらず、子育てには周りの子どもと比較して、競争意識や焦りは禁物であるという認識を持って頂くように、繰り返し繰り返し、ご父母の皆さんとレクチャーをする事です。
我が子が、「何よりも素晴らしい存在なのだ!かけがえのない子どもなのだ!」という意識を持って頂く事が、私たちインストラクターの役目なのです。

ベビースイミングを赤ちゃん主体にするのか、お母さん主体にするのかで、指導者の考え方で違ってくると思います。
なぜなら、お母さんの心地良いリズムと赤ちゃんのリズムは大きく違うからです。赤ちゃんに話し掛ける言葉はマザーリースと言われる様なリズムでゆっくりと語り掛けると理解ができ、コミュニケーションを楽しみリラックスしていきます。 そして、手足をたくさん動かし始め、水をおもちゃに遊び始めるのです。
この行動を母親が見て共感し感動を覚えて笑顔が自然と出てきます。
親子で共有が出来る楽しみ方だと私は思っています。
お母さんの楽しみとは何か?自分自身の運動なのか?によってベビースイミングの方法は違うと思います。
指導者の価値観の違いでもあります。
ただ、お母さんのリズムで行う時は、「ゆさぶれっこ症候群」「水中毒」などの事故につながらない様にお願い致します。
私の場合は、水との関わりの中で、より自然に愛着心が芽生え、水の不思議さと神秘さを肌で感じ、水と戯れ調和を楽しむ素敵な親子関係を築きたいと願って指導をしています。
その結果、赤ちゃん達は魚のようにスイスイ泳いでいます。 
指導者として、あっという間の34年でしたが、少子社会など気にせず、地域社会の皆様から、ご支援ご協力を得て、会員数は200組以上を保つことが出来ています。
結果はクラブのためになっていますが、私自身が、赤ちゃんとどのように関って行きたいのかを優先し、そのためには、どの様な勉強が必要なのかを考えて追及しています。
社会のニーズに合わせる事は、時として間違えている事もあります。
人間のより自然な成長発達段階は何か?教育とは何か?人生とは?
私もその結論はまだ見つけていませんが、周りのクラブばかりを気にしていても、楽しい指導は出来ないと思っています。
情報としては必要な事ですが・・・。
赤ちゃんの先生は誰だと思われますか?
私は、一番は、お母さんとお父さんだと思っています。インストラクターはお母さんとお父さんのサポート役。
例え5~6人のクラスだろうと、20人のグループだろうと個別指導が出来るのです。
指導者が先生になって全体をまとめて号令を掛けて統一するという、発想のスクーリングだと出来ませんが。
基本的な月年齢にあったカリキュラムを、お母さんとお父さんに提示をして、お母さんとお父さんが赤ちゃんの先生になれば良いのです。
お母さんとお父さんは、我が子とどの様に向かい合えば良いのか、どのように接したいのか考え、話し合い、楽しく過ごす時間を作り出すのです。
インストラクターは、親に押し付けたり、指導したりするものではないと思います。
インストラクターは、リーダーで、赤ちゃんの心の声を良く聴き、受け止める。お母さんとお父さんの話を良く聴き受け止め、赤ちゃんの状況を理解して頂いて、相互のコミニケーションを図ります。
言葉で説明は難しいのですが、お母さんもお父さんも赤ちゃんもインストラクターも、みんなそれぞれ好きな事をして、明るい笑顔で生き生きと楽しく遊んでいる。
プールの雰囲気はこの様なものです。
研修会に参加して頂ければ幸いです。

赤ちゃんは、水温への調節能力および筋肉による熱産生は出来ていません。ベビースイミングの適温は32~33度です。
この温度は、中性体温帯といって赤ちゃんの体温が維持できる水温なのです。
私達(IISP)は、1972年に水泳の総合システム開発のため渡米。さらに、ベビースイミングを日本に導入するために、欧州・オーストラリア・アメリカに渡って、1976年ベビースイミングシステムを開発しました。
当初から水温は、とても大切な事として、ベビープール(水深はメインプールと同じ)を設けてあります。
32~33度以外の低い温度で定期的に行う事は、単に風邪を引く・下痢をするに留まらず、低体温が続く事により、慢性的な消化器系の弱い子になったり、低体温児になる可能性があります。
低体温児がなぜ行けないのかと言いますと、免疫力の低下・無気力になりやすいからです。
水温の低いプールでは、厚手の水着を着せたり、練習時間を短くしたり、寒がっていたら直ちに上げ体を温めることが重要です。赤ちゃんは、栄養と同じぐらい保温が大切です。
我が子が低い温度のプールで行い、風邪をひいたり、下痢をしたりしてもベビースイミングを続けますか?
低い水温で行う事は、体を鍛える事にはならないのです。
体を鍛えるのは、プールから出た時、シャワーまで・採暖室に行くまでの少しの間、少し寒い感じがする事で鍛えられて行きます。
冷たいプールで行っている会員の方からの苦情がたくさんあります。
どうぞ、赤ちゃんの為のベビースイミングと考えて頂いて、対策を取って頂きます様にお願い致します。

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