稲毛インターナショナルスイミングスクールでは、毎月ベビースイミング担当のコーチが交代でベビースイミング通信を、月1回の割合で発行し、今年は5年目になります。
ベビーコースの会員様だけでなく、館内に掲示、1年ごとにまとめた小冊子にして配布しています。成人コースの会員様には、べビースイミングに対する興味を持っていただき、お孫さん、ご近所の方々にもお話しして頂き、体験会の参加に繋がっています。
担当コーチは、ベビーコース入水指導だけでは無く、多方面にわたり勉強をしています。この事が、稲毛インターのベビースイミング指導力向上にもなっています。
そこで、一部ずつご紹介していきます。
今回は、脳の発達と五感について調べました。
脳をバランスよく、健やかに育てるために五感からの刺激が大切です。脳で情報処理を行う神経細胞(ニューロン)は1つ1つヒトデのような形で様々な方向へ樹状突起が伸びています。これが他のニューロンと結びつくときに「シナプス」という接続点を作っていきます。ニューロンの適正なつながりを作り、シナプスを増やすために必要なのが五感からの刺激なのです。
五感から受けた刺激が電気信号となってニューロンに送られて、
その信号を別のニューロンに伝えようとするときに
シナプスができます。
日常生活の中で五感に刺激を与える最適な時間それは食事です。
乳児の場合は、ママが語りかけながらオッパイをあげる。肌が触れ合ってママのにおいをかぎながらママの顔を見て味わってママの声を聴く。五感の発達には1つの動作で複合的に感覚を刺激することが大事といわれていますがこれはまさに五感を一度に感じられる最適な方法です。感覚を統合して「心地よいとはこういうことだ」と覚えていくからです。離乳食以降の食事も同様です。
味覚(多くの食材を体験)聴覚(食事中の語りかけ)嗅覚(素材を生かした風味)視覚(三色以上の食材)触覚(心地よい舌ざわり)
そしてベビースイミングもママに抱っこされて心地よい水温の中でママの笑顔、優しい声、キラキラした水面の光、水しぶき、水のにおいなど1つの行動で複合的に感覚を刺激することができるすばらしい環境、時間です。
コミュニケーションや、理解能力、社会性の発達そして情緒の安定を支える脳の神経回路は生まれてから3歳まで急速に発達します。
五感は人が生きるために必要な力の基礎となります。ベビースイミングを通して五感を刺激し、視野を広く持てるようになる。感情が豊かになり、自分の気持ち、直感に気が付きやすくなる。自分を表現できる、想像力が豊かになるなど社会で生きていくために必要な力を育んでいきましょう。 J.I
参考資料 「五感を刺激する育児アドバイス」成田奈緒子著