ベビースイミング通信VOL.9

べビースイミング通信VOL.8ではヘビースイミングの脳への効果

「快」についてお話ししましたので、今回は脳の中のメカニズムを簡単にお話しします。

「心地よい、快」によりドーパミンが分泌されると前頭葉と海馬に働かせ、下記の図のようにセロトニン、オキシトシンも分泌されます。

ドーパミンは脳の側坐核(そくざかく)から分泌されます。

そして、海馬、前頭葉に働きかけ、次のような相乗効果を生みます。

運動野 :  運動が速くできる

運動前野 : 手先を器用に働かせる

前頭前野 : ワーキングメモリー 考える力 注意力 推理力 決断力 計画性

前頭極 : プラウチング課題 (入れ子の課題)  エピソード想起 創造性

海馬 : 陳述記憶 意味記憶を強くする

ドーパミンを大量に分泌させる方法は実際に行動を起こしている時です。

寝転がっている時、座ってテレビを見ている時など活動していない時には分泌されません。

やる気を出したいと思ったら、まず動くことが肝心です。

大好きなママ、パパの優しい眼差し、褒め言葉、共感が赤ちゃんの行動を引き起こす事となります。

この経験を積み重ねると自発的に「快」を求める行動を開始します。

ベビースイミングによって、自分で身体を動かす快感を取得したならば、人生の中での様々なストレスを解消する方法を身に付けた事になります。

体を動かす快感は、心身の健康となり一生の財産です。ベビースイミングの脳に与える影響は計り知れないものです。

楽しく自発的に潜る工夫はこんなことにも取り入れています。

水中はしごで潜ることの楽しさを

 月齢が進むと(水中はしご)を使って自分でプール底まで潜って楽しむ赤ちゃんもいます。口閉じの形を作り、息を止めて、一番上の肋木からだんだん下へ伝って潜っていきます。

         

         

この(水中はしご)は『虹』をイメージしてカラフルに色分けされています。虹とは逆に、波長の長い赤が一番下、 {波長の長い赤は遠くまで見え惹きつける効果がある為です。}『黄色まで行ける?』『すごい!すごい!』。一番下の赤色を目指してママと一緒に遊びます。プール底から一気に上がってくる感覚によって、潜るよりも、浮かび上がる方がたやすくスピードが出ることも、知らないうちに覚えます。

 幼児コースの子供たちも、この(水中はしご)が大好きです。最初は不安でも、周りの子から刺激を受けながら、自分のペースで無理なく潜ることができます。浮き上がってきた子供たちの瞳は『出来た!!』と言う満足感でキラキラと輝いています。

 自発的に、自然に、無理なく、結果として心と身体の発育発達を促し、身体を動かす快感を味わっています。

 ※水中息止めは安全を考慮し、10秒以内としています。

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